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≪中学数学≫平均値のトリック

総務省の調査報告(家計調査報告 2016)によると、2人以上の世帯における2016年平均1世帯あたりの貯蓄額が1,820万円という結果が発表されました。
(参考:http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.htm

果たして、この結果が本当なのでしょうか?
そもそも、貯蓄とは、所得のうち消費せずに貯めておくことのことを言います(貯金とも言われますよね)。

その貯蓄が1,820万円とは…。驚きですよね。『そんなにみんな貯金持ってるの!?』と思いませんか?

しかし、ここに数値のトリックがあるのです。

この、調査対象は全国の市町村から168市町村を選び、かつ2人以上の世帯(8076世帯)を無作為に選び調査した結果です。

さて、平均貯蓄額の

平均

ですが。

基のデータに「極端に高い数値」や「極端に低い数値」があると平均もそれらに引っ張られてしまうんですよね。

学生のころを思い出してください…。

勉強のできる子たちが、テストで良い点数を取ってしまうと『平均点が上がってしまう!』という変な焦りを体験したこと一度はありませんか?

逆に、難しいテスト内容で周りがなかなか思うような点数を取れていないときに『昨日目を通したところが偶然出たから、ちょっとだけみんなより点数が良いぞ♪』なんて時のテストの平均点は40点とか。一応、平均点以上だけどあまり喜べなかった…。とか。

今回の平均貯蓄額結果は、おそらくこのような影響を受けていると感じます。
さらに、もはや言うまでもない「高齢者社会」なわけですので、無作為と言えども自然にシニア世帯が多くなってしまいがちとも考えられます。

「子孫に資産を残しておきたい」「経済的不安が残る」というように、シニア層はほかの層と比較して、消費よりも貯蓄をおこなう傾向があるという情報もチラホラ。

これらを踏まえると結果的に、平均額が高く感じてしまうことにも納得な気がします。

 データから考えを出すときに参考にする代表的な数値を「代表値」と言います。
その中に、平均値、中央値、最頻値と求め方があります。それぞれの特徴は以下になります。

平均値…データの合計値をデータの個数で割ったもの

中央値…データを大きい順に並べたときに、真ん中にくるもの
EX)9.8.7.6.6.5.5.5.4.3→この場合は、真ん中が6と5になりその平均が代表値です。
9.8.7.6.6.5.5.4.3→この場合は、真ん中が6になり代表値です。

最頻値…データの中で最も頻繁に出てくるもの
EX)9.8.7.6.6.6.6.5.5.4→6が最も多く出ているためこれが代表値です。

平均値や中央値という言葉だけ覚えていて、「代表値」という言葉を聞いてこっそり調べました…。中学数学で習っていたようですが…(笑)

”1,820万円が代表値”となり平均貯蓄額として発表されても『なかなかしっくりこないな』と私は思ってしまいます。
データを扱うときは、数値だけを見ずに周りの環境や動向なども含めてみるとより良いかもしれませんね。

そして、
この調査結果を機に、改めて日常生活での収入支出を見直してみるのも良いかもしれません!個人的に、少しづつ貯金を始めてみようかなと計画中です。笑(めざせ、貯蓄額1,820万円!!)

シゴトも貯金も「計画的に」ですね!!

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